タイ

イもお茶文化圏ですが、タイのお茶は日本ではあまり知られていません。
タイの茶生産の多くは紅茶ですが、北部の一部地域では烏龍茶や緑茶も作られています。
生産地の多くは、かつて芥子(ケシ)の栽培が行われていた地域で、それらの農地を転作して行われています。

北部山岳地帯で作られる紅茶の一部では、まるでバニラで香りを付けたかのような、非常に甘い魅力的な風味を持った紅茶を作っていますが、茶摘みが年1回と少ないため、あまり市場には出回っていないようです。この他に、バニラ香料で香り付けしたフレーバーティーも出回っています。

んで飲まれているのは、チャー・イェンと呼ばれるアイスミルクティーです。
重発酵させた紅茶のアイスティーを作り、そこに八角などのスパイスや刻んだ甘いドライフルーツ、着色されたシロップなどを加え、好みによりコンデンスミルクを加えて飲まれます。非常に甘く、屋台などでは好みに応じて作って貰うことができます。他に、ライムを加えた清涼感あるアイスティーもありますが、やはり甘く作られます。

使われる茶葉はBOPまたはBOPFと非常に細かく、布製の袋に入れられて煮出し、茶葉を入れっぱなしの状態で常温まで冷まします。
非常にパンチが強く、ストレートで飲むのは不向きです。
烏龍茶も飲まれており、ストレートのほか、ドライフラワーなどを加えたフレーバーティーとして楽しまれています。

近年、標高の近い地域で台湾の金萱種などの茶樹を移植し、台湾式の烏龍茶栽培も行われています。

BOPFタイプの茶葉。着香なしの自然のままで、バニラの香りが特徴的。
パンチが強くミルクと非常によく合う。
タイBOPF_バナー

菊花、バラなどの花びらが入った半発酵茶。ストレートのほか、砂糖やコンデンスミルクを加えて飲まれる。
烏龍茶は球状で作られる事もある。
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