ラトナピュラ

トナピュラ(Ratnapura)はスリランカ・セイロン島サバラガムワ州ラトナピュラ県原産の紅茶です。
ロウグロウンティーで、近隣のサバラガムワやルフナとして出荷されることも多くラトナピュラは少し影が薄い存在です。

色は濃く澄んだ紅色。
フルリーフタイプでの製茶も盛んで、周囲の産地と比べて茶葉は2~3センチとかなり大柄のサイズが多く見た目が黒いのが特徴です。非常に芳醇で香ばしい独特の香味を放ち、その甘い風味はチョコレートにも例えられることがあります。他の低地産ロウグロウンティーと同様に濃厚で豊富なコクを持ち、ボディの強いやや個性のある紅茶です。少し薫香を持つ物もあります。

フナ、ギャルと比較して渋味が弱くまろやかな口当たりで丸い性格。多くが中東地域に輸出され、チャイなどに使われています。
渋味が強く淡泊な紅茶にブレンドすることによって、渋味を抑えてコクのある紅茶にすることができます。
低品質な茶葉は酸味が強かったり、後味の悪い雑味や苦味を持つことがあるようですが、上質な茶葉は美味。
日本国内では入手の難しい茶葉の1つです。