ディンブラ

ィンブラ(Dimbula)はスリランカ・セイロン島中央山脈地域、中部州ヌワラエリヤ県ハットンを中心に産出される紅茶です。すぐ東側にはヌワラエリヤがあり、比較的近い距離にあります。この地域は大手ブランドメーカーのエステートや喫茶施設があり、観光地としても有名。ヌワラエリヤやウヴァと同じくハイグロウンティーですが、その中でも最も低い標高にあるのがディンブラです。

イロン茶の代表格で、クセがなくコクがあり濃厚。日本人が一般的に想像する紅茶の色や味はディンブラであることが多く、街の喫茶店でよく見かける「オレンジペコ」という名称の紅茶もディンブラが多いです。(本来、オレンジペコという名称は茶葉や紅茶の名称ではなく、葉っぱの裁断方法を表した”等級”の1つです)
ティーバッグや清涼飲料など幅広く使われています。自販機などで売られている缶紅茶にも「ディンブラ茶葉使用」と書かれている商品があるので、聞いたことがある人も多いかと思います。

OPタイプとBOPタイプが同程度生産されており、それぞれ異なる風味が楽しめます。
また、非常に細かいBOPF(ファニングス)クラスの茶葉も積極的に生産されており、生産量のほとんどをBOPFで生産している茶園や、非常に高い評価を得ている茶葉もありますので、一概に茶葉の大きさで善し悪しは判断できません。

月~2月が最も良い収穫時期、クォリティーシーズンとされています。
バラの香りに似た高貴な香りで、まろやかで程良い適度なブリスクと呼ばれる苦味(渋み)が特徴。
水色はOPタイプは明るいオレンジ色、BOPやBOPFは紅色。
BOPFは、短時間で濃く抽出されるので、長く蒸らすと渋みが出やすいですが、ミルクに負けないしっかりした風味があるので、たっぷりとミルクをいれたミルクティーにしても美味しく頂けます。少し砂糖を入れるとコクが増します。